うつとローラースケート

娘がローラースケートが欲しいと言い出した。

言われた瞬間 「光GENJI」 しか浮かばなかった貧相な脳みそだが、次に浮かんだのは 「ローラースケートって今もあるの?」 というやっぱり貧相な疑問だった。

うつで休職中の私は、大してやることも無く暇な訳だがワザワザ時間を割いて娘の話に耳を傾けるのだった。

勿論、娘にはすぐ買い与えるつもりはなく誕生日か何かのイベントの時までよくよく熟考させるが、ローラースケートは私も子ども時分にずいぶんと流行っていたので懐かしい。

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懐かしのローラースケート

私の子ども時代のローラースケートは薄い鉄の板にローラーをつけただけの簡素なもので、履いている靴にベルトで装着するタイプのモノだった。 ネットで検索してみると今は、靴と一体型になっていてご丁寧にヘルメットと肘、膝プロテクターがセットになったものが主流のようだ。

商品を見た瞬間思った事は 「履かせるのめんどくせ!」 だった。うつの為、すっかり めんどくさがり屋になった私はこの時点でローラースケートを購入した先のあれやこれやをシュミレーションしてテンションゲージが下がりはじめた。

いやいや、可愛い娘にめんどくさいなんていう親として最低な理由で欲しがっている物を却下するなんてそれはいけない、ちゃんと考えて買う買わないの線引きをしなくては子供の躾にもよくない。それでなくても「うつ症状」で部屋にいる機会が多く粗大ごみと化しているだけに娘に対しては威厳ある態度で接しなければならない。

まずはローラースケートを購入したらどんなメリット、デメリットがあるのか比較してみよう。

メリット

  • 値段が3~4千円台で手頃(ゲームソフトよりも安い)?
  • 外で遊ぶようになる
  • バランス感覚が身につく(かもしれない)
  • バランス感覚が身につく(かもしれない)

デメリット

  • 倒してケガをする危険性(そのためのヘルメットとプロテクターはあるが)
  • 装着脱がめんどくさい
  • 滑り方を教えるのがめんどくさい
  • 滑り方を教えるために外に出るのがめんどくさい

比較するまでもないデメリットが無自覚に怠惰至上主義を主張しているに過ぎない。

コレはいかん。 もっと教育的主観でデメリットを探さないといかん。 教育的主観、教育的主観と考えながらネットでローラースケート靴を見ていたら、とある商品が目にとまった。

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ローラーシューズ?

「ローラーシューズ」

普通の靴だが、靴の裏がローラーになっている。 そういえば少し前、ヒーリーズとかいうローラーシューズが流行っていたのを思い出した。

これいいんじゃないの?

これなら色々めんどくさい事が解決するんじゃないの? 最早教育的主観という単語は記憶の引き出しにしまわれてしまった。

買うか買わないかは別として、とりあえず娘にローラーシューズを提案してみよう。

珍しく娘のためにYouTubeを我慢して時間を割いて考えてなんとなくやりきった感を感じながら、意気揚々と娘に伝えると娘はあっけらかんと私に言い放った。

「やっぱりローラースケートより、たまごっちが欲しい!」