金持ちの息子はうらやましい。本当に羨ましい。
先日、同僚の間で定年退職について話題になった。中年になった我々は、10数年もすれば定年退職になる。世間情勢などを鑑みても、定年まで働けるのか、非常に不安である。
いつまで働くつもり
定年退職が60歳の企業は多いだろう。私の会社も60歳である。その時までキチンと働けるか心配である。
定年退職の話題で盛り上がっていた時、話に入らない同僚に話を振ってみた。すると思いがけない回答が帰ってきた。
「定年まで働くの? 僕は適当なところで切り上げるつもりだから」
そうだった。こいつは親が金持ちで、暇つぶしで会社に来ているだけだった。
世間体が悪いとの理由で働いているだけ。出世欲もないし、頑張って給料を上げようなんて意欲も皆無。
働かなくても生きていける存在だった。
このような人を見ていると、世の中不公平だと思う。そんなことを嘆いていても仕方がないが、言わずにはいられない。
少し前に、こいつが新車で会社に来やがった。900万円ぐらいする高級外車のSUVだ。どうせ親に買ってもらったんだろと思い、聞いてみた。すると、意外にも自分で買ったとのことだった。
こいつ、いくら貯金があるんだ?しかし、話には続きがあった。
「僕は100万円出して、親から800万円出してもらったんだ。」
それは、自分で買ったということにはならない。
親に買ってもらったと言うんだ!
話を聞いていて、頭が痛くなってきた。
このような恵まれた環境で育った奴が同僚だと本当に困る。
事務所に電話がかかってきても出ない。絶対に出ない。売り上げを上げようともしない。遅刻ギリギリと言うか遅刻してくる。そして、定時で帰る。いや、お客様のところに行くと言って定時前に帰る。
やりたい放題である。
ある日こんな質問をされた。
「仕事ばっかりで幸せ?」
幸せじゃないよ!俺だった早く帰りたいよ!
彼はさらに続けた。
「人生の最後の時、皆こう思うらしいよ。」
「仕事ばかりではなく、もっと違う事に時間を使えばよかったって」
平常心を抑えられず、何をするかわからなくなりそうだったので、私はその場を立ち去った。
彼は幸せだろう。本人に聞いたことは無いが、間違いなく幸せだろう。
一方、私は幸せなのか。たぶん、全世界で見れば幸せな方だろう。
金持ちは本当に羨ましい。
いや、金持ちの息子は本当に羨ましい。